【動画あり】ついに完成!初造形!!みんなの夢を乗せて…動け3Dプリンター!!

お久しぶりです。UMEでございます。今日はついに3Dプリンタが完成し、初めての造形までたどり着きました。パチパチ。その様子はこの記事内の動画でも紹介します。

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今日は前回の沈黙ゼミの後、H先生が夜遅くまで、3Dプリンタとデートしてくれたおかげで、ヘッドを動かすところから始めることができました(^O^)

3Dプリンタのx軸、y軸の手動操作ボタンを押すと…動いた!!

ついにヘッドが動くところを見ることができました!感動(*^_^*)

ここでグリスをヘッドロッド、スライダロッドに塗布する作業です!

自称グリスの達人ISK君が登場です(笑)

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グリスを塗った後は、ヘッドをx軸、y軸方向にそれぞれ動かして、グリスをのばしました!ここでヘッドを動かすのに、Gコードというコマンドを手で打ち込みました。ヘッドの移動速度も指定できます。

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マニュアルでは、グリスが行き渡るにつれて、ヘッドのスピードを上げていくような G コードが指定されています。スピードが変わっていく様子にみんな大興奮!!よりメカ感が出てきました!

 
【初造形の動画あります→】x軸、y軸の調整が終わると、次はz軸の調整です。

ここでも、グリスISK君が活躍して、リードスクリューにグリスを塗布しました!

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同じように、テーブルを下げて、塗っていない部分にも塗布します。

リミットスイッチの間もテーブルのドグが通過でき、リードスクリューの傾きも大きくなく、特に問題なし! なんだかとても順調です!

(広重註) ですが動画にもあるように、少しテーブルに揺れがあるようですから、Z軸の傾きと中心はさらに調整する必要がありそうです。

ここから、ヘッドを 250℃ まで加熱し、ノズルの増し締めをしました。「熱いから」とH先生が介入してきました(^^;)。きっと少しは自分で組み立てたかったのでしょう(^^;)。

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テーブルヒーターの加熱も確認し、着々と作業が進んでいきます!

フィーダーの確認をした後、本日3回目の登場、グリスISK君です(笑)しっかり作業してくれました!!

テーブルとノズルの間を、名刺を使って微調整!慎重に調整をして、

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最後のカバーを取り付け、

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ついに完成!!

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ここまで長かったけど、ついに本体の組み立てが終わりました!!


さあ、いよいよ造形へ!

フィラメントを開封しました。色は CNM サマのイメージカラー「ブルー」です。

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フィラメントを載せるシャフトの組立に、意外にも苦戦する HAC。最初によく見ないで全部パラバラにしてしまったのが惜しかったねぇ。(^^;)

フィラメントチューブを取り付け、フィラメントをフィーダーを通してからチューブ内に通します。

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ここで、フィラメントの手動押し出しテストを行います。ヘッドを既定の温度まで温めてから、フィラメントを手でヘッドに押し込んで行きます。ヘッドの先から溶けたフィラメントが細く出てきます。詳しくは下記の動画にて。

(広重註) このときの手の感覚で、ヘッド温度が適正かどうかわかる、という、マニュアルに載っている話をしたら、学生たちは「えーっ、職人じゃないんだぞ…」と驚いていました。いや、職人なのです。そういう感触とか、音とかにおいとか振動とかのアナログな感覚で、機械の好調不調を感じ取る能力は、機械を動かし続けるのにとても重要なのですよ。

ここまでの様子の動画です。

 


フィラメントも順調に押し出されたところで、いよいよソフトウェアにサンプルデータを読み込み、造形です。BS01 コミュニティの情報を参考にして、付属のサンプルデータはそのままではなく、2倍に拡大してスライスしたものを使いました。

さあ、サンプルを作るぞ!!いけー!!

なんだか動作音が音楽になってます。まさかのここでも音楽(^^;)。

ところが、いっこうにフィラメントが出てきません。ヘンだぞ…。ここにきて、事件その1!

H先生がフィーダーを確認したところ、フィラメントを直接押し出す「ドライブロール」にイモネジがつけられていなくて、シャフトに固定されていないため空回りしていました。なんてこった。

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(広重註)この写真をよく見ると、モーター軸とギアの取り付けもヘンですな。モーター軸の平面にイモネジが当たらないと、しっかりと固定されないですぞ。これが後で「事件その2」の原因に…… (^^;)

ドライブロールにイモネジを取り付け、しっかり締めてもう一回!

今度はうまくいったーーーーーーーー!!!!!!!!!!

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みるみるフィラメントが形を描いていく!なんと美しい!!

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一同大興奮でした!スピードも場所によって変わるので、見ていても飽きません!!詳しくは下記(本記事最下部)の動画にて。

ずっと見ていたいところでしたが、途中でまたフィーダーの別のねじが空回りを始め、やむなく中断(^_^;) ここにきて「事件その2」

(広重註) 調べたら、モーター軸からギアが抜けかかって、ギアがかみ合っていない状態になっていました。これではフィラメントは送れないねぇ。

H先生曰く、フィーダーを分解して組み立て直すので、時間がかかります、とのこと。時刻は 21:30 に近づいています。今日はもう遅いので、ここまで。

完成したものを見たかった…。

これは次回のお楽しみにすることにしましょう(^O^)/

とはいえついに動きましたね(*^_^*)。

途中までの造形品をベッドからはがし、記念撮影。途中までの造形品も、ハニカム構造が見えてなかなか興味深いです。「けっこうしっかりできている」「普通にプラスチックだ」「割ってみたい」などの声が出ています。

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組み立ててきた身としては、本当にうれしいです!!

沈黙ゼミとはうって変って、幸福ゼミでした!

前期後半も残すところあと一回!

みんなで何か作って終わりたいですね!来週もがんばりましょう!


ここからは広重が書きます。

さて、学生たちを解散した後で、フィーダーを応急的に修正して、再度造形にチャレンジしました。

フィーダーについては、どうも D カットとイモネジの関係を全く知らず、理解しないまま組み立てたようなので、全体的に点検が必要なようですが、とりいそぎ応急修正でやってみました。

今度は最後まで造形できました。でもひとりでの造形はちょっとさみしいねぇ。

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造形の最初の時点、床面を敷き詰めている段階で、ヘッド温度が 220 ℃になっていることに気づき、途中から 250 ℃に設定を直しました。220 ℃の間はフィラメントが細く押し出され、フィラメント同士の間にスキマができていました。250℃になったらぴったりとスキマ無く敷き詰められました。こんなこともミスしてみてわかることです。

途中品と完成品を並べて、記念撮影。

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来週は、毎週のゼミとしては最終回です。何をつくりましょうか。


学生たちとの造形の様子の動画です。最後の方は、広重単独での再造形で最後まで作っています。