こんばんは!RYPです。
毎週のゼミの形で3Dプリンターキットを組み立ててきましたが、今回は大学のスケジュールでは前期最後のゼミにあたり、組立てシリーズとしては最終回です。先週3Dプリンターは完成し、サンプルデータを造形したところなので、今日は3Dプリンターで何を作ろうかみんなで話し、「ネタ出し」をするゼミとなりました。かたわらで、H先生がなにやらあやしげなデータを作ってきて、オリジナル品の造形にチャレンジ!している様子です。2名欠席で、ちょっと静かめのゼミになりました。
造形の方は、H先生が一人で にまにま しながらやってます。珍しく何事もなく制作が進んでいるようです。フィラメントをとっかえひっかえしながら、いろいろな色でつくっているようです…。
広重註) 実は数時間前から、全体的に点検し、フィーダーについては分解・再組立して、造形のたびに調整して、とやっています。
自分たちで組立てた3Dプリンターがこんなにも動いてくれるなんて…感動です!!
今まで様々な事件がありましたが、なんとか乗り越えてきました(笑)
今日は、4人でのゼミということで、1人1個分作って写真撮影(*^‐^*)
色もいろんな種類があってかわいい!フィラメントもちょうど 4 色でした。
広重註) 造形の回は今日 1 回しかなくなりましたので、私の方で記念品になるような簡単なデータを作ってみました。詳しくはこの記事の後半に書きます。このゼミの通称を立体的に書いたメダル(のようなもの(^^;))です。私のゼミは私の名字の頭文字から通称「Hコース」と呼び習わされています。なにするコースなんだ?と、何かと話題になる通称なのですが(^^;)。アルファベットだとまた話題になるので(^^;)、ひらがなで「えいちこーす」と書きました。いちおう「叡智コース」とも読めますわね(苦しい?(^^;))。
何を作りたいかの「ネタだし」としては、算数の教具(円の面積、四角錐の体積、楕円の焦点など)、オルガンのリード管、巨大リコーダーの部品、などが出ました。
個人的には、楽器を作ってみたいです。
本日で前期最終ゼミでした。
ゼミの方は、後期はまた違ったテーマで進めていきますので、このブログへのゼミとしての登場は今回で終了です。
広重註) これ以降は、「造形シリーズ」として、3Dプリンターとその造形品の活用を、不定期に掲載していきます。これまでの「組立てゼミシリーズ」の趣旨は「今話題の 3D プリンタなるものがどんなものなのか、実際に触れてみる。なにか作ってみる」ということでしたので、おかげさまでなんとか趣旨は達成できたと思っております。
ここからは広重が書きます。
さて、今回造形したデータは、昨日遅くぎりぎりに、私広重のほうで大急ぎで作りました。
本当は学生たちに造形品を発案してもらい、3D ソフトで設計をして…、と、フルコースを体験するのが望ましいのですが、以下の理由により発案・設計は「自主ゼミ」や「プロジェクト」のような形で、特別に興味をもったりニーズを抱えたりしている学生がいればその学生と、不定期に進めていくことにします。そういう学生がいないあいだは私広重が ちまちま とジミに下準備を進めることにしましょう(^^;)。
理由:
- おそらく 3D ソフトウェアを修得するだけで半年はかかりそう(もっとかかるかも(^^:))
- 小学校教員養成課程ということもあり、工業や造形が専門ではないので、必修ゼミとしては、広く浅くいろいろなことを取り上げるほうが適切
- 作るだけで満足、という人は少なく、授業に使うなどの具体的な目的がある方が意欲を維持しやすい。そういうニーズが発生したときに「時限プロジェクト」的に取り組むのがよさそう。
- 機械やソフトウェアがニガテ、それよりも人が好き、子どもが好き、という人が多い中、設計やプログラミングなどのキカイのディープな世界は、自発的な興味が相当ないと続かず、面白いところまで到達しない。苦しいだけになる。なので必修ではなく「自主ゼミ」や「サークル」的な取り組みがよさそう。
キカイよりも人が好き、子どもが好き、というのは、教員をめざす人としてはむしろとても望ましいと思っております。キカイのディープな世界はキカイ好きの面々(私広重を含む(^^;))が担当し、子どもが好きな学生たちにはキカイの事情にとらわれない新鮮(で無謀?)なニーズを持ち込んでもらうのが、おもしろいコラボになるのかもしれません。
閑話休題。今回の造形データについて。
なにしろ初めての 3D プリント、「超初心者」ということで、分をわきまえていきなり難しいものにはせず、できるだけ簡単そうなものからスタートすることにしました。昨日から取りかかりましたから、もう翌日すぐにゼミで、最終回なので1コマの時間だけで人数分つくれるものでないと間に合いません。できれば各人に造形品を持ち帰ってもらいたいのです。
サンプルデータの応用でできそうなもの、ということで、2次元データを押し出すだけでできる、文字入りのメダルのようなものにしました。教具でもなんでもなく、典型的な「記念品」ですが、まずはここからスタートすることにします。
3D ソフトウェアは、123D Design にしました。Mac 版です。初めて使います(^^;)。ろくにマニュアルも読まず、見切り発車でいきなりつくります。しばらく悶絶苦闘しましたが(とくに立体の向きを直すのがぐるぐるしてなかなかうまくいかない(^^;))、なんとか以下のようなものができました。
文字は、日本語をいれる方法が見つけられなかったので、Adobe Illustrator で文字を置きアウトライン化して SVG で保存し、123D Design に読み込みました。やれやれ。
3Dプリントソフトは Repetier-host (Windows)、スライサは付属の Slic3r、設定はマニュアルに載っている数値そのままです。
1個の出力に 30 分弱かかり、フィラメント入替時の清掃作業やベッドの調整などで 10 分程度はさらにとられるので、ゼミの時間内では人数分つくれなさそうです。というわけで、数時間前から造形開始。やれやれ。
ゼミはたまたま2名欠席で 4 名となり、ちょうどゼミのコマが終わる頃の時刻に、4個つくりあげることができました。欠席の2名には、あとで(^^;)。