いくつか造形を進めてきたところで、facebook での BS01 ユーザーグループの先輩たちの記事を思い出しました。モータから出ているベルトのテンションはそのうち調整が必要になる、と。しかし MDF 2枚重ねでできているモータブラケットは、調整時に動かさなければならないのに、塗装がモータの熱でくっついてしまい動かなくなる。むりやり剥がすと壊れてしまう。なので機械が元気に動くうちに、モータブラケットをプリントしておいた方がよい、との記事です。
そこで今日は、モータブラケットをプリントしてしまうことにしました。初の実用品造形です。データは facebook の BS01 ユーザーグループに STL ファイルで公開されているので、それをダウンロード。そのままスライスして 1 個目をプリント。
まあまあ、できあがりましたが、Infill のハニカムが大きすぎて、細い部分にはほとんど支えが作られず空っぽになってしまい、天井が一部落っこちてしまいました。強度的には大丈夫そうなのですが、2個目は改善することにしましょう。
この位置に使われている部品です。
スライサ slic3r の設定で、Print Settings タブのなかの Infill の画面の、Fill density が 0.2 になっていたところを、0.4 にして 2 個目を造形してみました。
Fill density = 0.4 の方は、0.2 よりもうまく天井がはれました。
2つの設定での造形品を並べてみました。
さて、こんな形の部品も作れるとなると、やっぱりちょっと丸い形のあるフィギュア系も作ってみたくなります。ですがいきなり細く出っ張っているような難しいものは無理です。そこで、これまた以前 facebook の BS01 ユーザーグループで話題になっていた「く○モン」をやってみることにしました。これなら丸っこくて、なんとかできそうです。限定利用なら許可をとっている、とのことですので、STLファイルをダウンロードしてきました。
©2010熊本県くまモン
©2010 kumamoto pref. kumamon
さて、このデータ、どうやらそのままでは全体がプリントできないようです。正確にはまだよくわかりませんが、部分が一つに合体していない、という様子らしき表示です。
そこでこれまたユーザーグループの過去の議論を参照したところ、netfabb basic というソフトウェアが、この STL ファイルについてはボタン一つでうまいこと改善してくれる、とのこと。さっそくダウンロードしてきて、repair しました。全体がスライスできるようになったばかりでなく、おしりの下にちょっとだけサポート材も自動でつきました。
いよいよ「く○モン」プリント開始。2時間ぐらいかかりそうです。
足もと。
だんだんできてきます。
首のあたりまできました。
できました。でも白の ABS フィラメントをつかったので「しろく○モン」になっちゃいました(^^;)。
塗装をする、という手もありますね。造形ベッドから出てきて BS01 の上に乗りました。
学生にみせたところ、予想通りオオウケでした。小さな鼻もちゃんと表現されているんですね。やはりキカイっぽくないものにも一定の人気があります。
おしりの下のサポート材を取らなければなりませんね。これは学生たちといっしょに、サポート材について勉強しながらやることにします。